パイプクリーナー専門店 ユーニードのブログ

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液体パイプクリーナーを使って、排水の汚れの程度を判断する方法

年月をかけてたまった油よごが原因、固く変質した油よごれはビーエヌクリーンで分解できます。
ホテルや飲食の厨房の応急処置の定番品、業務用パイプクリーナーパイパス

液体パイプクリーナーを使って、排水の汚れの程度を判断する方法

 

※下記は、少しでも排水が流れる状況の場合の対処法です。
完全に詰まっている排水には行わないで下さい。  

 

手元に水酸化ナトリウム系の液体パイプクリーナーをお持ちでしたらおためし下さい。

 

手元に液体パイプクリーナーが無い方は、特にやらなくても構いません。

その場合、【その1 まったく変化なし】の対処法をご参考ください。

※流れがかなり悪い症状の場合、この方法をやらずに、より早く対処したほうがいいと思います。流れがかなり悪い症状の場合も、【その1 まったく変化なし】の対処法をご参考ください。

 

お持ちの液体パイプクリーナーが、水酸化ナトリウム系の液体パイプクリーナーなのか確認する方法は、こちらをご参考ください。

u-need.ocnk.net

 

汚れの程度を把握する手順

まず排水口へ、お持ちの液体パイプクリーナーのボトルに記載の説明どおりに使用します。それから、排水の流れが改善されたかどうかを観察します。

排水の流れ具合の変化によって汚れの程度をなんとなく把握し、より適した対処を検討することができると思います。

(※流れの不調の原因が汚れによるものであることが前提です。)


水酸化ナトリウム系の液体パイプクリーナーを使った後の不調の様子・変化

 

【その1】まったく変化無し。少しも改善していない感じ

付着している汚れの層がとても厚い状態である。

さらに、付着している汚れの大部分が硬く変質している可能性があります。

2、3回使ってみて、変化が全く感じられないのであれば、液体パイプクリーナーでの改善はあきらめたほうがいい。

しかし、何度も使ってみれば多少改善する可能性はありますので、無駄手間に終わるかもしれませんが、あと数回、試してみるのも一つの方法です。

数回、液体パイプクリーナー使って、少し流れが改善したとしても、詰まりやすい排水環境のままです。

 

汚れの大部分が固く変質している可能性が高い

家庭向けパイプクリーナーを使ってみて、全く改善が感じられない場合、厚い汚れの大部分が固く変質している可能性があります。

このような排水環境の場合、液体パイプクリーナーを数十回使ったとしても改善は難しいです。

パイパスを使ってから、ビーエヌクリーンの定期使用をはじめる方法をおすすめいたします。

 

※ビーエヌクリーンを使う対処の説明の前に断っておきます

こういった深刻な症状の場合、業者にワイヤー作業を依頼したほうがいいです。

 

なぜかというと

ビーエヌクリーンを使って、固くなった油汚れを分解する場合、ビーエヌクリーンの定期使用中に詰まってしまう恐れがあるからです。

ビーエヌクリーンを使って排水環境を改善させるには時間がかかります。油汚れをある程度除去するまでは、排水の流れ道は狭いままなのです。

ビーエヌクリーンを使って、ある程度まで排水の流れ道が広がるまでは、いつ詰まってもおかしくない危険な状態です。このリスクを承知の上で自己責任で行っていただくことになります。

ビーエヌクリーンの定期使用中は、排水パイプへゴミを流さないように、注意をしてください。改善している最中に詰まってしまえば、今までの作業が無駄になってしまいます。

 

対処の手順

まず、1回パイパスを使用します

そうすることで、汚れの層に最近付着したやわらかめの汚れの部分を分解します。

やわらかめの汚れを分解することで、排水の通り道が少々広くなります。たいていの場合、1回パイパスを使用すれば、少しでも流れが良くなります。1回使ってまだ、流れが悪いようであれば、もう1度使ってください。

パイパスによって、流れをある程度改善することで、日常困らないようにします。また、ビーエヌクリーンの定期使用の初期に詰まってしまう危険性が少し低くなります。

パイパスを2,3回使っても、排水が流れる遅さが全く改善しない場合、ワイヤー作業をするか、ビーエヌクリーンの定期使用をするか、判断をします。

 

つぎに、ビーエヌクリーンの定期使用をはじめる

ビーエヌクリーンの使い始めの1,2週間は、できれば毎日投入してください。少しでも早く、排水の流れ道を広げ、ビーエヌクリーンの定期使用中に詰まってしまう危険性を少しでも低くするためです。

それから、週2回程度の定期使用を1~3ヶ月程度続けてください。

 

 

【その2】ほんの少し流れが良くなった気がする

【その1】まったく変化なし、の排水環境より、ほんの少しはマシな状態です。

しかし、【その2】の場合も、いつ詰まってしまうか分からない危険な状態なので、早々の対応が必要です。

  • 【その1】と同様に、蓄積している汚れがとても多い状態である
  • 付着している汚れの大部分が硬く変質している可能性がある

液体パイプクリーナーを使って、ほんの少しだけ改善したのであれば、もう1,2度使ってみてください。

 

2,3度使っても、スムーズに流れるようにまで改善されない場合

汚れの層が厚すぎて、液体パイプクリーナーでは、スムーズに流れる程度まで、排水の通り道を広げられないと判断します。

この場合、業者にワイヤー作業を依頼し、早急に流れを改善してもらうのが最善です。

 

しかし、自分で何とかしたい場合、液体パイプクリーナーより、汚れの分解能力が高い業務用パイプクリーナー【パイパス】を1度おためしください。

液体パイプクリーナーで分解できずに残っている汚れを、パイパスによって分解することで、排水の通り道を広げます。

しかし、パイパスは、やわらかい状態の汚れを分解できますが、年月によって固く変質した汚れの部分は分解できません。

 

流れが悪いといった不調の場合、症状が表れるまで、徐々に汚れが蓄積していきます

https://u-need.ocnk.net/data/u-need/image/haisui_gen01_r6_c1.gif

 

たまった汚れは数年たつと固く変質して、非常に頑固な汚れのかたまりとなってしまいます。

このように固く変質してしまった汚れは、液体パイプクリーナーや業務用パイプクリーナー【パイパス】など(化学反応によって分解するパイプクリーナー)では分解できません。

 

液体パイプクリーナーを使っても流れが改善せず、パイパスを使って流れが良くなったとしても、固くなった汚れの部分は除去されていません。

流れが良くなっても、短期間で不調が再発するなら、いつ詰まってもおかしくない危険な排水環境のままです。

 

硬くなった汚れが多い排水環境を改善するため、自分で何とかしたい場合は硬く変質した汚れをビーエヌクリーンで分解する方法をおすすめします。

 

下記の注意・手順は、【その1】と全く同じ内容です。

※ビーエヌクリーンを使う対処の説明の前に断っておきます

こういった深刻な症状の場合、業者にワイヤー作業を依頼したほうがいいです。

 

なぜかというと

ビーエヌクリーンを使って、固くなった油汚れを分解する場合、ビーエヌクリーンの定期使用中に詰まってしまう恐れがあるからです。

ビーエヌクリーンを使って排水環境を改善させるには時間がかかります。油汚れをある程度除去するまでは、排水の流れ道は狭いままなのです。

ビーエヌクリーンを使って、ある程度まで排水の流れ道が広がるまでは、いつ詰まってもおかしくない危険な状態です。このリスクを承知の上で自己責任で行っていただくことになります。

ビーエヌクリーンの定期使用中は、排水パイプへゴミを流さないように、注意をしてください。改善している最中に詰まってしまえば、今までの作業が無駄になってしまいます。

 

対処の手順

まず、1回パイパスを使用します

そうすることで、汚れの層に最近付着したやわらかめの汚れの部分を分解します。

やわらかめの汚れを分解することで、排水の通り道が少々広くなります。たいていの場合、1回パイパスを使用すれば、少しでも流れが良くなります。1回使ってまだ、流れが悪いようであれば、もう1度使ってください。

パイパスによって、流れをある程度改善することで、日常困らないようにします。また、ビーエヌクリーンの定期使用の初期に詰まってしまう危険性が少し低くなります。

パイパスを2,3回使っても、排水が流れる遅さが全く改善しない場合、ワイヤー作業をするか、ビーエヌクリーンの定期使用をするか、判断をします。

 

つぎに、ビーエヌクリーンの定期使用をはじめる

ビーエヌクリーンの使い始めの1,2週間は、できれば毎日投入してください。少しでも早く、排水の流れ道を広げ、ビーエヌクリーンの定期使用中に詰まってしまう危険性を少しでも低くするためです。

それから、週2回程度の定期使用を1~3ヶ月程度続けてください。

 

水酸化ナトリウムが入っている液体パイプクリーナーはどれか判断する方法


水酸化ナトリウムが入っている液体パイプクリーナーの選び方


 

 商品の成分のところに「水酸化ナトリウム」と書かれています

この水酸化ナトリウムは、一般的には「苛性ソーダ」とも呼ばれます。

水酸化ナトリウム(すいさんかなとりうむ)【別名:苛性ソーダかせいそーだ)】

市販されている液体パイプクリーナーには、水酸化ナトリウムと一緒に、次亜塩素酸ナトリウム【別名:次亜塩素酸塩(じあえんそさんえん)】が入っています。

塩素のにおい、漂白剤のにおいが、次亜塩素酸ナトリウムです。


【写真1】有名な黄色いボトルの家庭向け液体パイプクリーナーの成分表示

https://u-need.ocnk.net/data/u-need/image/R0013421-2.jpg

 

【写真2】有名なオレンジ色ボトルの家庭向け液体パイプクリーナーの成分表示

https://u-need.ocnk.net/data/u-need/image/R0013424-2.jpg

 

写真のとおり、入っている成分は同じです。
オレンジ色のほうが水酸化ナトリウムの濃度が低いです。

 

成分の表示は、左から、入っている量が多い順番で書かれています。

【写真2】の液体パイプクリーナーは、一番左に、次亜塩素酸ナトリウムと書かれています。次亜塩素酸ナトリウムが一番多く入っています。

 

 

水酸化ナトリウムが入っている理由

簡単に言うと、「油」を分解するため

水酸化ナトリウムは、油を分解することに優れています。

排水パイプに付着、たまった油汚れを分解するために入っています。

 

また、たんぱく質を分解する能力が高いです。

食べかす、人の垢など、タンパク質汚れを分解するために入っています。

 

次亜塩素酸ナトリウムが入っている理由

簡単に言うと、「髪の毛」を分解するため

次亜塩素酸ナトリウムは、髪の毛を分解するのに優れています。

 

塩素系漂白剤の主な成分は、次亜塩素酸ナトリウムです。

塩素系漂白剤の中に、髪の毛を入れると、数秒から数分で解けてしまいます。

この作用を利用して、排水パイプにからまった髪の毛などを分解しています。

 

界面活性剤が入っている理由

界面活性剤は様々な作用・用途がありますが、パイプクリーナーでは乳化という作用を利用しています。乳化という作用で油と水が混ざり合います。つまり、汚れ(油)と水が混ざり合って、水や排水と一緒に流れていくことで汚れを除去できます。

 

台所用漂白剤と家庭向けパイプクリーナーは、ほとんど成分が同じです

【写真3】台所用の塩素系漂白剤の成分表記の写真

https://u-need.ocnk.net/data/u-need/image/R0013425-2.jpg


※衣類用漂白剤には酸素系漂白剤というものもありますが、ここでは説明を省かせていただきます。塩素系漂白剤とは、まったく別のものです。

 

家庭向け液体パイプクリーナーと、キッチンハイターなど台所用漂白剤の成分は、ほとんど同じです。

しかし、成分の濃度が異なります

液体パイプクリーナーには、台所用漂白剤よりも多く、水酸化ナトリウムが入っています。

家庭向け液体パイプクリーナーの方が次亜塩素酸ナトリウムの濃度が高いものが多いです。

成分表記は左から順に多く含まれていますので、次亜塩素酸ナトリウムが一番多く、水酸化ナトリウムが一番少なく含まれています。

※市販の塩素系漂白剤には水酸化ナトリウムが入っているものと入っていないものがあります。

 

家庭向け液体パイプクリーナーと、台所用漂白剤の違い

この2点です


液体パイプクリーナーは、トロトロしており、水酸化ナトリウムが多く入っています。

 

排水パイプの途中にたまっている髪の毛などの汚れに、薬液が付着している時間が長いほど、髪の毛を分解できます。

薬液にとろみがあることで、髪の毛などに付着している時間が長くなり、分解する効果が高まります。

 

一方、台所用漂白剤はサラサラとした液体

サラサラとしているので、排水口に流した場合、汚れにくっついている時間が短い。

スーッと汚れの表面を流れていってしまうので、汚れを分解しにくいです。

また、液体パイプクリーナーと比べて、水酸化ナトリウムの濃度がとても低いので、油汚れを分解する能力が低い。

台所用漂白剤は、油汚れを除去するためのパイプクリーナーとして、役に立ちません。

 

 

キッチンハイターなど台所用漂白剤に水酸化ナトリウムが少しだけ入っている理由

下記は、蛇足的な余談です。


漂白剤の溶液が酸性気味になると、次亜塩素酸ナトリウムが分解されて変質してしまう。それを防ぐため、水酸化ナトリウムが微量でも添加してあるようです。

溶液に、少しでも水酸化ナトリウムが添加してあると、液体はアルカリ性になります。

 

専門的な言い方をすると、家庭向け液体パイプクリーナーは「普通物」

下記も、蛇足的な余談です。

 

水酸化ナトリウム濃度が5%以下の品物を専門的に言うと『普通物(ふつうぶつ)』と分類されます。5%より高い濃度の品物は『劇物(げきぶつ)』と分類されます。

家庭向け液体パイプクリーナーは水酸化ナトリウム含有率が5%以下なので、劇物ではありません。普通物という扱いになるので、スーパーやドラッグストアなどで販売されています。

 

一方、パイパスは水酸化ナトリウム濃度が95%と非常に高濃度ですので、劇物という扱いになりますので、スーパーやドラッグストアなどでは販売できません。

 

劇物は、保健所で認められた毒物劇物一般販売業者でないと販売できません。ユーニードは、劇物毒物取扱責任者(国家資格)が責任者となっている、劇物毒物一般販売業者です。

「排水用のワイヤーブラシを買って使ってみよう」と考え中の方へ

「排水用のワイヤーブラシを買って使ってみよう」と考え中の方へ

 

ワイヤー清掃に使うワイヤーブラシは色々な言い方があります。これらは同じものです。

  • ワイヤーブラシ
  • ワイヤードレンクリーナー
  • ワイヤードレンブラシ
  • ワイヤーパイプクリーナー
  • 排水用ワイヤーブラシなど

【ドレン=排水】


ここではワイヤーブラシと言うことにします。

ワイヤーブラシには色々な用途がありますので、排水用ワイヤーブラシやワイヤードレンブラシと言ったほうが誤解がないと思います。

 

ワイヤーブラシを使った作業の違いについては、こちらを参照下さい。

u-need.hatenablog.com

 

 

 

ワイヤーブラシでの作業を自分でやることは、おすすめしません

排水の作業を生業としている私の個人的な考えですが

ワイヤーブラシは、本当にどうしようもないときの手段です

私の自宅の場合、少しでも排水が流れる状態であれば100回中100回、パイプクリーナーなどの薬剤で対処をします 

ワイヤーブラシでの作業は、絶対に選択肢に考えません

なぜなら、普通の原因なら、パイプクリーナーで改善できるからです

 「完全に詰まって、まったく流れない」という最悪なときに、ワイヤーブラシを使うかどうかを選択肢に考えます

 

私の経験から個人的にいうと

  • 一般の人がワイヤー清掃を行った場合、運が良ければ、一時的に改善される
  • 一般の人が入手する、1万円以下の安いワイヤーブラシは、強度が弱くて、作業性が非常に悪い
  • 安いワイヤーブラシは、ワイヤーの強度が弱すぎて、排水パイプ内で簡単にワイヤーが絡まる
  • 安いワイヤーブラシは、排水パイプの構造が複雑な場合、奥の方まで送り込めない
  • ワイヤーが弱いため、ワイヤーが簡単に折れ曲がって、絡まってしまい、数十センチや1メートルくらいしか送り込めないことがある
  • 安いワイヤーブラシは、3から5メートル程度の長さしかなく、詰まりの原因のある箇所まで届かないことがある
  • 不調の原因によっては、ワイヤー清掃やっても効果が無い場合がある
  • その場合、経験から、別の原因を探ります
  • 頑張って大変な思いして、時間かけて苦労した割りに、効果を感じられない場合もある
  • 早期の再発の可能性が高い
  • しかし、数ヶ月不調が起こらない場合も多い
  • プロがプロ用ワイヤーブラシを使っても、早期の再発の可能性がある

 

 

■ワイヤーブラシの作業を自分で行うことをすすめない理由

排水パイプは基本的にワイヤーブラシで清掃できるように工事(施工)されていません。

 

なので、ワイヤーブラシが届かない場所や、ワイヤーブラシが届いていても汚れを除去できていない場所がでてきます。除去できなかった汚れの箇所に、汚れは蓄積しやすく、結局、再び流れが悪くなるのです。


プロ用のワイヤーブラシを使っても、汚れを除去するのは、かなり大変です。

プロが、プロ用のワイヤーブラシをつかっても、汚れを除去できない箇所はそれなりに残ります。

 

あと、家庭用のワイヤーブラシが、詰まっているところまで届かなかったら無駄手間に終わります。大変な作業をしたのに結局、流れは改善しないということがあります。

 

※注意※ 家庭用のワイヤーブラシを使ったことによって、完全に詰まってしまう可能性があります


詰まっている原因の箇所、流れ道が狭くなっている箇所まで、家庭用のワイヤーブラシが届かなかった場合など


不調の原因の箇所(流れ道が狭い箇所)、詰まっている原因の箇所、の手前の排水パイプ内の汚れは、ワイヤーブラシを突っ込んだことによって削り取られます。

その削り取られた汚れの塊が、不調の原因の箇所(流れ道が狭い箇所)に流れていき、流れ道をふさいでしまう可能性があります。 

ワイヤーブラシを引き抜いて、水を流してみれば簡単に分かります

ワイヤーブラシを突っ込む前よりも、流れが悪くなったらなら、

ワイヤーブラシを突っ込んだことによって、削り取られた汚れの塊が流れていき、流れ道が狭くなっているところに詰まってしまい、症状がより悪くなった

ということです。

 

あと、ワイヤーブラシの後片付けが大変、と私は思います。 

ワイヤーブラシのワイヤーは、しなり・バネが強いので、ワイヤーを回収しようとしているとき、洗っているときに、排水が飛び散ったりします。

 

また、長いワイヤーを洗うのは大変です。
業務用ワイヤーブラシを使う場合、10m、20mと伸ばしたワイヤーの洗浄がかなり大変です。

 

■流れの不調・排水つまりの原因は何か

 可能性があるものは基本的に

  1. 排水パイプの内側の汚れがひどい
  2. 大きな汚れや食べかすが引っかかった

 2の大きな食べカスが流れていった場合、ワイヤーブラシは非常に有効です。

 

大きな食べかすが詰まるということは、排水パイプの内側に汚れが多量に固まっていて、排水の流れ道が細い状態になっている。 

そのため、食べカスが流れる程度で詰まってしまうのです。

 

つまり、根本の原因は、排水パイプ内の汚れです。 

ワイヤーブラシを通すことで、食べカスが砕けるので、排水は流れるように改善されます。

しかし、その食べカスが詰まっている排水パイプの箇所まで、何メートルあるかは分かりません。3~5メートルの家庭用ワイヤーブラシを突っ込んでも、奥の方の汚れのかたまりに届かなくて、無駄手間に終わることがあります。

 

■ワイヤー作業に使用するワイヤーブラシについて 

ワイヤーブラシについて、家庭向けのもの、業務用のもの、を説明します。

  • ホームセンターなどで販売されている家庭向けの手動タイプのワイヤーブラシ
  • 業者が使用する業務用の手動タイプのワイヤーブラシ
  • 業者が使用する業務用の電動タイプのワイヤーブラシ

があります。

 

ホームセンターに業務用も置いてある場合もあります。数万から十数万円のものは、基本的に業務用です。

1万円以下の安いものは、家庭向けのワイヤーブラシです。

 
下記は、家庭向けワイヤーブラシの一例です。下記のほかにも様々な形、方式のものがあります。 

グリップの鉄パイプの蝶ビスを締めて、ワイヤーをロックして、グリップを両手でグルグルとまわしながら清掃していきます。 

まわしながら排水パイプの奥の方へと、ワイヤーブラシの先端を差し込んでいきます。

 

こちらのワイヤーブラシは、ワイヤーを回しやすいグリップではありません。

主に、ワイヤーを前後させて使用するタイプ

蝶ネジを締めて、ワイヤーをロックして、ワイヤーを前後させてガリガリと清掃しながら、ワイヤーを奥へと送り込んでいきます。 

複雑な配管や、曲がりくねっている配管の場合、ワイヤーをねじりながら差し込んでいかないと、奥へ差し込むのは非常に困難です。

 

こちらは、家庭向けワイヤーブラシの先端(ブラシ部分)の様子。 

ものによって異なりますが業務用と比べると、先端のブラシ部分は細く、柔らかい。


※業務用のものは、先端のブラシを色々なタイプに交換できます。業務用と比べて、家庭向けはワイヤー自体がかなり細く、かなり柔らかい。 

 

家庭向けワイヤーブラシの短所と長所について

※短所を述べる前に断っておきます。
家庭向けワイヤーブラシが使い物にならないということでは断じてございません。 

業者が、別件で現場にいて、緊急で対処するときに、業務用ワイヤーブラシが手元に無く、家庭向けワイヤーブラシが置いてあった場合、家庭向けワイヤーブラシを使って対処を試みるでしょう。 

あまり曲がりくねっていない一般住宅の排水などでは、効果的に使える場合が多いと思います。 

また、一般住宅の排水パイプの配管は、ホテルや飲食施設など比べ短いので、時間や効率を考えなければ、家庭向けワイヤーブラシも有用です。

 

家庭向けワイヤーブラシの短所

※個人的な感想です

業者の立場(使いやすさ・作業効率性)からの感想ですので、できるだけ時間をかけず、確実に作業を行う上で不都合な点を挙げています。

  

・ワイヤーが短い

家庭向けは3、5メートルで短い。

家庭向けの10mなど長いものもあるが、細くて柔らかいワイヤーが、ただ長いだけで、取り扱い・取り回し性が非常に悪い。

・ワイヤーが柔らかいので、排水パイプの奥へ差し込みにくい

 

・ワイヤーが柔らかいので、先端のブラシ部分に力を伝えにくい

 

・ワイヤーが柔らかいので、絡まりやすい

ワイヤーをドンドンねじりを加えていくと、すぐにからまってしまう。ワイヤーに、ねじれを加えるときにクネクネして、非常にねじりにくい。

・ワイヤーへのねじれを加えにくい

家庭向けのワイヤーブラシは、ワイヤーを強くねじれる構造になってない。

排水パイプが曲がりくねっている場合、業者はねじりをドンドン加えて、ブラシ先端をグルグル回転させながら、奥へ差し込みすすめていきます。

ねじれを加えて排水パイプに差し込んでいかないと、奥へ進んでいかないことが多いので、ねじれを加えにくい家庭向けのワイヤーブラシは非常に作業性が悪い。

また、奥へ行けば行くほど、パイプの曲がっている部分とワイヤーとの摩擦がドンドン大きくなり、強くねじりながらでないと奥へは進みません。

・先端のブラシ(ヘッド部分)が細い(または、小さい)ので、汚れを削りにくい

ワイヤーブラシの先端(バネのような部分)が業務用のものより細いので、削り取る能力が弱い(※業務用でも細い先端のものもあり、太さや形状が色々あります)。

適度に太いものの方が、ガリガリと多く削ることができるので効率がいいです。

業者は2,3種類の太さや形状の先端部品(ヘッド部)を持っていると、ホテルの排水配管から一般住宅の排水まで、効率がいい適したものを選択できます。

配管によっては、先端のヘッド部を取り外して、ワイヤーのみで送り込んだりします。

・先端のブラシがやわらかいので、汚れを削りにくい

業務用でも同じようなやわらかさのものもありますが、少し固めの方がワイヤーからの力を先端のブラシに伝えやすく、ガリガリと削りやすい。

また、やわらかいと先端がクネクネと汚れの上を滑っている場合や、パイプの曲がり角に突っかかっているのかどうかなど、感触が分かりにくい。

 

家庭向けワイヤーブラシの長所

・安い

業務用のものよりはるかに安いです。

 

・収納しやすい 邪魔になりにくい

家庭向けのものは、隙間にでも入れておけば収納できます。業務用のものはかなり大きいものなので収納に困ります。

 

・軽い

家庭向けのものは、ワイヤーが短く、ワイヤーとハンドルのみの製品のため、非常に軽い。業務用のものは、ガッシリとした装置なので重い。業務用の電動タイプはさらに重い。また、長いワイヤーが収まっているので、なお重い。

 

・後片付け、洗うのが簡単

ワイヤーが短いので、洗うのが簡単です。業務用のものは長く、太く、硬いので洗うのが大変。

 

業務用のワイヤーブラシについて

業務用のワイヤーブラシには、色々な方式、形状のものがあります  。

業務用のワイヤーブラシは、何となくですが「ドレンクリーナー」と呼ぶことが多い。

 

これが業務用 手動タイプのワイヤーブラシです。

ホテルやレストランなど、業務用厨房など、排水パイプが長いときには、長くワイヤーを送り込んでいかなければなりません。 

ドラム(ワイヤーが収まっている樽のような部分)を回す役と、ワイヤーを送り込んでいく役といった形で2人で分担して行うと効率がいいです。

一人でも可能ですが、技術と手間がかかります。一人で行う場合は、電動式のものが効率的です。

 

ワイヤーをドラムからある程度引き出して、蝶ネジを締めてワイヤーを固定します。 

それからドラムのハンドルを回して、ワイヤーにねじりを加え続けながら、ワイヤーの先端を排水パイプにドンドン送り込んでいきます。 

 

ドラムにくっついている黒い玉のようなものがハンドルです。このハンドルを持って、福引抽選のガラガラのように回します。

 

ある程度ワイヤーを送り込めたら、蝶ねじを緩めて、ドラムからワイヤーを引き出します。それから、ふたたび蝶ねじを締めて、ワイヤーを固定し、ドラムを回しながら、ワイヤーを送り込んでいきます。

 

この作業を何度も繰り返して、排水パイプの奥の方へ、できるだけワイヤーを送り込んでいきます。

 

ワイヤーは、家庭向けのワイヤーブラシよりも太く、ワイヤーの針金自体も太いので、硬く、しっかりしています。 

写真のものは、たまたま家庭向けのものと形が似ている先端ブラシですが、先端が太く広がっているものなど色々あります。 

写真の先端は、家庭向けのものより少々太く・少々硬いものでした。

 

業務用ワイヤーブラシはどう違うのか

 家庭向けの短所と同じような内容ですが、業務用ワイヤーブラシとの大きな違いについて 

①ワイヤーが太くて非常に強靱
②ワイヤーが長い
③ワイヤーの先端のブラシが色々ある

 

①ワイヤーが太くて非常に強靱

ワイヤーが太くて固いと、ワイヤーを前後させて汚れを除去するときに、力を入れられます。 

排水パイプが曲がっている箇所は、ワイヤーの先端(ヘッド部)が進んでいきにくく、その箇所を通すときに、ワイヤーが丈夫なので、強く押し込むことができます。

 

業務用のワイヤーは、太くて硬いため、排水パイプ内で、折れ曲がりにくい

 ワイヤーが太くて硬いため、先端のヘッド部で、汚れをガリガリと削るときに、力がワイヤーの先端まで伝わります。

 

業務用は、特殊なワイヤーもあります

金属製ワイヤーの芯の部分にプラスチックが使われていて、ワイヤーの中に細かいゴミが入りにくくなっているなど。

私は、このプラスチックが芯に使われている特殊なワイヤーの製品を使っています。

ワイヤーを洗浄するときの手間が全然違います。

 

一方、家庭向けのものはワイヤーがやわらかく細いので、排水パイプの曲がっている箇所に、ワイヤーの先端が突っかかってしまったときに強く押し込むと、排水パイプの中でワイヤーが簡単に折れ曲がってしまいます。

 

そのため、家庭向けのワイヤーブラシでは、それ以上、奥へにワイヤーを押し込めなります。途中でワイヤーがどうしても折れ曲がってしまうので、流れ道が狭くなっている不調の原因の箇所までワイヤーが到達できないことがあります。

 
また、家庭向けのワイヤーブラシは、ヘッド部で汚れをガリガリと削るときに、力がワイヤーの先端(ブラシ)まで伝わりにくいです。 

先端に力が伝わるように、ワイヤーに力を込めると簡単に折れ曲がってしまうので、力を入れようにも入れられず、業務用のワイヤーと比べると、家庭向けは非常に作業性が悪いです 

 

②ワイヤーが長い 

ワイヤーが長いと、排水パイプの奥の方まで届きます。
業務用のものは数十メートルあります。


家庭用は3から5メートル程度、長くても10メートル程度なので、それより先につまりの箇所があれば、届かず無駄手間に終わってしまいます。

 

一般住宅の場合は、排水パイプの配管の長さがあまり長くないので、5メートル程度でも十分です。

 

しかし、たいていの場合、家庭向けのワイヤーブラシは5メートルも送り込めません。

ワイヤーが細く、柔らかいため、送り込んでいる途中の配管の曲がったところで、ワイヤーが折れ曲がって、排水パイプの中でワイヤーが絡まってしまうのです。

 

変な配管・複雑に曲げてある配管の場合、家庭向けのワイヤーブラシでは、1、2メートルほどで、どうしてもワイヤーが折れ曲がってしまい、それ以上、送り込めなくなることもあります。

 

ホテル・旅館など宿泊施設や飲食施設の場合、業務用のワイヤーブラシを使います

排水パイプの配管が長いため、15メートル、20メートルほどのワイヤーが収納されている、業務用のワイヤーブラシを使います。

 

配管が長くなればなるほど、業務用の太くて、しっかりとしたワイヤーでないと、奥へは送り込めません。

 

配管が長ければ長いほど、配管が曲がっている箇所(継手【つぎて】)の部品が多く使われているため、業務用のしっかりとしたワイヤーでないと、継手の部分を通過するときにワイヤーが折れ曲がってしまうのです。 

③ワイヤーの先端のブラシが色々ある

業務用のワイヤーブラシの場合、先端のヘッド部(ブラシの部分)は、交換可能です。 業務用ワイヤーブラシのヘッドは、いろいろな形状・種類があります。といっても、標準装備のヘッドでほとんどの場合に対処できます。

 

家庭向けのワイヤーブラシより、太くて、比較にならないほど丈夫です。

太くて丈夫なため、力を入れてガリガリと汚れを削り取りやすい。 

家庭向けのワイヤーブラシのヘッド部は、柔らかいので、固い汚れを削りにくい。

 

排水パイプの太さや施工状況によっては、より太いヘッドをつかって、より効率的に汚れを削り取ります。 

複雑な配管の場合など、先端のブラシ部を取り外して、ワイヤーだけを送り込んでいく場合もあります。

【排水つまりの基礎知識】 年月がたって固くなった油汚れを除去する方法・予防する方法

 

年月がたって固くなった油汚れを除去する方法・予防する方法

※下記は、個人的な経験・知識に基づくものですので、すべてが正しいとは限りません。下記の内容を参考に行動して損害を負っても、当方は一切の責任を負いかねます。自己責任・自己判断でご参考ください。

 

年月がたって固く変質した油汚れは、化学薬品系パイプクリーナーでは分解できない

いかに強力な業務用パイプクリーナー【パイパス】を使っても、排水パイプ内に溜まって固くなった油汚れを分解するのは難しいです。

何度も使ったとしても、ほとんど除去できません。

なので、ワイヤー清掃や高圧洗浄で直接汚れを削って除去する方法や、バイオパイプクリーナーを使って徐々に除去する方法が考えられます。

  • 高圧洗浄
  • ワイヤーブラシ清掃
  • ビーエヌクリーンの定期使用


この中の方法のいずれかを行うのであれば、

ビーエヌクリーンの定期使用をおすすめします

その理由は、

  • 他の方法より費用がかかりません。
  • 広範囲の硬くなった油汚れを分解できる。
  • 業者に高額な作業費を払うことになるか心配がなくなる。
  • 不調で業者に急な依頼をする出費がなくなる(急な対処の依頼は通常より費用が高い場合が多いです)。
  • 年数回業者にワイヤー清掃してもらっている場合、それが不要になる。
  • 簡単な作業で定期的に使うだけ。排水環境の改善後は再発の予防になる。

 

年月がたって固く変質した油汚れを除去する方法1 高圧洗浄

高圧洗浄はやっていただいて構いませんが、作業時間とコストを確認してから自己判断で依頼してください。相応の効果はあります。

しかし、油脂汚れの蓄積を軽減して再発を予防しない限り、数ヵ月~数年後に不調が再発すると思います。

ある飲食店では予防もかねて定期的に年2回頼んでいるところもあります。排水パイプの多くの汚れが除去できますが、相応にお金と時間がかかります。このような場合、ビーエヌクリーンの定期使用によって、高圧洗浄が不要になる可能性があります。

 

年月がたって固く変質した油汚れを除去する方法2 ワイヤー清掃

ワイヤー清掃は、ワイヤーが届かないところの汚れは除去不可。

また、プロでも相当のテクニックがない限り、ワイヤーが届いても除去し残りがそこらじゅうに残ります。

排水パイプの広域を清掃することはまずありません。広域の油汚れをきちんと除去するには、非常に手間と時間がかかるので。ある程度のところまでワイヤーを差し込んでいき、適当に汚れを削って除去します。

除去できなかったところ、除去し残したところやワイヤーが届いていない奥のほうは、汚れがそのままです。

 

排水パイプの継手の箇所などは、ワイヤーの曲がり具合や継手の形状から、特に除去しにくいです。

油汚れを除去し残った箇所には、再び油汚れがしやすく、その箇所の排水の流れ道が早く細くなってしまい、結構、早く不調が再発することがあります。

 

また、高圧洗浄と同様に油汚れの蓄積を軽減して再発の予防をしない限り再発します。

 

ワイヤー清掃をした後、ビーエヌクリーンの定期使用をして、ワイヤー清掃で除去できなかった油汚れを分解し、より良い排水環境へ改善することをおすすめします。

 

また、ワイヤー清掃をして、排水の流れ道が広くなった状況で、ビーエヌクリーンの定期使用を始めるのも、おすすめの使い方です。

ワイヤー清掃をしても、その直後から、排水の油汚れが付着して、徐々に溜まっていきます。

ビーエヌクリーンを使うことで、付着する油汚れを分解し続け、油汚れの蓄積を低減できます

 

年月がたって固く変質した油汚れを除去する方法3 ビーエヌクリーンの定期使用

ビーエヌクリーンの使い方は非常に簡単です。

ぬるま湯や水にビーエヌクリーンを溶かして、排水口や速効に流すだけです。

厨房の場合、排水の油汚れが多いため、基本的に毎日投入します。

一般住宅の場合、週2,3回、投入します。

 

厨房の作業(営業終了後の清掃)が終わった一番最後に、溶かしたビーエヌクリーンを排水口に注いでください。

固くなった油汚れにビーエヌクリーンのBN菌が付着し、BN菌が少しずつ分解していきます。

徐々に油汚れを分解していき、数ヶ月で詰まりにくい排水環境へ改善します。

 

また、排水環境の改善した後も、定期使用を続けることで、油汚れの蓄積を軽減できるので、不調の再発予防になります。

排水環境が改善された後は、ビーエヌクリーンの分量を半分に減らしてでも構いませんので、定期使用続けると、良好な排水環境に維持につながります。

 

業者(設備屋、配管工)の私の経験上の意見ですが

他の対処よりも、ビーエヌクリーンを使った対処が、安く、簡単に排水環境の改善ができます。

その上、再発の防止にもなるので、定期的なワイヤー清掃などは絶対に考えません。ビーエヌクリーンを使えば済むことですから。

早急(即日など)に流れを改善させるためにはワイヤー清掃が最適です

ワイヤー清掃で蓄積した油汚れを除去して普通に流れるようになったら、ビーエヌクリーンの定期使用を始めて、ワイヤー清掃で除去できていない油汚れを分解して排水環境を改善していくのが最善だと思います。

 

ビーエヌクリーンを使った対処法は多くの方が知りません

今までの業者に依頼する対処に比べ、新しい対処であるビーエヌクリーンを使った対処法は多くの方が知りません。


昔からの対処の「不調が起こったら業者に清掃を依頼する」ことが一般的であたりまえとなっています。「こういうときは業者に頼むしか方法がない」という常識は、現在では誤りです。原因が分かっていれば、業者に頼まなくても改善・予防が可能です。

 

もし、お知り合いに飲食店や宿泊施設の経営・管理の方がいらっしゃいましたら、「ビーエヌクリーンというものがある」ということを知らせて頂けると幸いです。

「業者に何回も依頼して高額な出費をしているなら、ビーエヌクリーンを使って費用の負担を軽減できる」

ということを知らせて頂きたいのです。

設備屋(主に配管工&何でも屋)という仕事柄、ホテルの経営状況や業者費用の負担の大変さは重々承知しております。

だからこそ、ビーエヌクリーンを使う対処があるということを知っておいて頂きたいのです。

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年月をかけてたまった油よごが原因、固く変質した油よごれはビーエヌクリーンで分解できます。

排水つまりの基礎知識【原因と対処のしかた】 厨房の流し台・側溝の場合

 

厨房の流し台・側溝の排水の不調

ホテル・旅館・民宿などの宿泊施設

レストラン・食堂・フードコート・居酒屋などの飲食施設

下記は、これらの業務用厨房の排水口や側溝の流れの不調についての説明です。

流し台の排水の不調の原因は、主に排水パイプに蓄積した油汚れです

毎日、台所の流し台を使用します。すると、排水に混じっている油が塩ビ排水パイプの内側に日々少しずつ付着していきます。


排水パイプの内側に付着した油汚れは、ドロドロな状態になっています。この油汚れが、月日を経過すると、硬く固まります。この固まった油汚れに油が付着し、さらに固まって、固まった油汚れの層が、徐々に厚くなっていきます。

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固まった油汚れの層が厚くなると、排水の流れ道が細くなってしまいます。

排水の流れ道が細くなってしまうと、排水がスムーズに流れなくなってしまいます。

レストランなどの厨房でグリーストラップが設置されている場合においても、側溝からグリーストラップまでの排水パイプの内側には、油汚れが付着し続け、流れの不調の原因となります。

長年かけて徐々に油汚れが溜まっていく場合、相当汚れが蓄積しないと不調が起こりません。

 

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側溝に設置されている塩ビの排水パイプは太く、排水の流れ道が広いので、固まった油汚れの層がかなりひどい状態になるまでは、日常の使用で困らない程度に流れ続けます。

なので、流れにくいという不調が発生したときには、固まった油汚れの量がかなりひどい状態です。


また、特に、流しの排水口から側溝へ流れていく間の排水配管の部分に汚れが多く蓄積します。

トラップの下の排水ホースの部分から側溝までの塩化ビニールの配管内に油汚れが多く溜まって、側溝までスムーズに流れなくなってしまうことがあります。

流れが遅いといった不調を感じたら、いつ詰まってもおかしくない危険な状態です

流れが遅いということは、排水パイプに油汚れが多量に付着していて、排水の通り道がかなり細くなっている状態です。

排水が流れずに溜まってしまい不便になります。

 

排水のトラブルは発生してから対処するしかない、という認識は間違いです
  • 排水トラブルはしょうがない
  • 詰まったら業者に頼めばいい
  • 簡単に防ぎようがない
  • 予防法なんか考えたこともない

といった感じで、トラブルが起こるまで、ほったらかしにしておくことが一般的となっています。

対処法を知っている方は、簡単な作業で不調が起こらないように予防しています。

 

●一般的に行われている対処法

飲食店やホテル等の厨房で行われている一般的に知られている排水の流れが悪いときの対処法を解説いたします。

 

業務用の水酸化ナトリウム系パイプクリーナーを定期的に使う

業務用の水酸化ナトリウム系パイプクリーナー【パイパス】を使用して、排水の流れをスムーズに改善します。この方法は即効性があり、自分で簡単にできる対処法なので、多くの施設で行われています。


早急に油汚れを分解できるので、不調が現れなくても定期的に使用して、汚れを除去することで、排水の通り道を確保する予防法です。

 

効果的な予防法です。

排水パイプ内に付着したての油汚れは柔らかいので、業務用パイプクリーナー【パイパス】で分解できます。

 

しかし、不調が発生してから、業務用パイプクリーナー【パイパス】を使っても、応急処置的な対処となります。

パイパスを使って、流れが改善しても、大部分の油汚れは除去されていないままなので、いつ詰まってもおかしくない排水環境のままである可能性が高いです。

 

付着して、蓄積した油汚れは、年月がたつと固く変質します

年月がたって固くなった油汚れは、業務用パイプクリーナー【パイパス】を使っても、分解できません。

 

付着した油汚れの大部分が硬く変質してしまっている場合、排水の細い通り道をかろうじて流れているような状況です。

この状態の排水にパイパスを使用すると、付着して間もないやわらかい油汚れは分解して除去できます。

 

下の図は、業務用パイプクリーナー【パイパス】を数回使った場合

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業務用パイプクリーナー【パイパス】を使っても、やわらかい油汚れの部分しか分解できません。

やわらかい油汚れの部分を分解して、排水の流れ道が少し広がっただけで、流れがスムーズに改善されることがあります。

その場合、大部分の固くなった油汚れは、そのままの状態です。

そのため、油汚れが付着して、流れ道が狭くなり、すぐに、また流れが悪くなります。

パイパスを何度も使用して、排水のほそい流れ道を、なんとか維持しているようなものです。

排水環境の状態にもよりますが、いつ詰まってもおかしくない排水環境を、少しでも詰まらないように、応急処置を繰り返しているだけの対処です。

固くなった油汚れの部分を効果的に分解できる、化学薬品系のパイプクリーナーはありません。

  

業務用パイプクリーナー【パイパス】を使って流れが改善されたら、汚れの大部分が除去された、という認識は間違いです

業務用パイプクリーナー【パイパス】を使用して、排水の流れが良くなると、一見、それでもう大丈夫のように感じられるかもしれませんが、間違いです。

排水パイプの中の汚れの大部分が分解されて、流れが良くなったわけではありません

業務用パイプクリーナー【パイパス】で分解されたのは、やわらかい状態の油汚れの部分だけです。排水パイプ内に溜まっている、年月がたって固くなった油汚れの大部分は、分解されずにそのままです。

そのため、不調が再発しやすい排水環境のままなのです。

業務用パイプクリーナー【パイパス】を高頻度で使用しても、応急処置を繰り返しているだけと代わりありません。

いつ詰まってもおかしくない、危険な排水状態を維持しているだけ

と認識して、ビーエヌクリーンを使って、固くなった油汚れを分解するなどして、排水環境を改善する対処を行って下さい。

  

業務用パイプクリーナー【パイパス】を使った対処の長所

  • 自分で簡単にできる。
  • 業者に頼まなくていいので低コスト。
  • 即効性がある
  • ワイヤーブラシを使わずに、流れを改善できる場合がある

業務用パイプクリーナー【パイパス】を使った対処の短所

  • 応急処置的である
  • 短期間で不調が再発する可能大
  • 年月がたって固くなった油汚れは分解できない
  • 不調が発生しやすい排水環境を改善できない

厨房で流れが悪いといった不調が出たときは末期症状的な排水環境です

このような排水環境に業務用パイプクリーナー【パイパス】を使っても、応急処置をしているだけです。排水環境は不調が再発しやすい、いつ詰まってもおかしくないままです。

不調が起こりやすい排水環境を、自分で改善することができます

自分で改善できる方法は、厨房を使用している方に知られていません。

その方法とは、ビーエヌクリーンを使う方法です。

いつ詰まってもおかしくない排水環境の原因である、排水パイプ内の固くなった油汚れを、ビーエヌクリーンによって分解・除去して、不調が発生しにくい良好な排水環境に改善できます。

 

私がすすめるの対処法

ビーエヌクリーンを使用して、硬く固まった油汚れを分解して、不調が発生しにくい排水環境へと改善します。

苛性ソーダ系パイプクリーナーと違って、BN菌という微生物が、硬くなった油汚れを徐々に分解していきます。1~3ヶ月間定期的に使用していただく必要がありますが、徐々に着実に分解していき改善することができます。

現在、流れが遅いといった不調がある状態なら、こちらを参考にしていただき、パイパスを併用したビーエヌクリーンの定期使用をおすすめします。

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年月をかけてたまった油よごが原因、固く変質した油よごれはビーエヌクリーンで分解できます。

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